スイーツ文庫『空』 空
 ――空が、降ってきたかと思った――。 高校二年生の瀬春は、少し内気な少女。家に帰りたくない時や友達付き合いに疲れた時は、ぼんやりと川原で空を眺めては心を癒していた。だがある秋の日、彼女の上に、空が切り取られて落ちてきた――?
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「高月ひお」作品情報
新連載 『初花の実』スイーツ文庫*作品プティまり文庫*作品
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ちいさな発見と「初花の実」の新キャラ。
  前回の記事のほう、お読みくださりありがとうございました。でも残念ながら9月中は時間の都合がつかず、10月に入ってからしか執筆できなくて、うずうずしています…。
 その間にお話作りについて、どうしたら自分のカラーを究めつつ、もっと世界を広げられるかなーと延々考えていましたが、またふっと思いついたことがありました。
 お話を考える時にこれまで無意識のうちに使っていた私の「やり方」があったのですが、その視点を少し変えてみるだけで、発想の幅がぐんと広がって色々なお話が思いつく、という新しい方法が見付かったのです。
 所詮、私の視野と力の範囲でのことですから、大きくは変わりません。でも発想の方法と言いますか、そういうのを自己流で長く書いてきて、ここでまた新たに発見することができたことがとても爽快で、嬉しかったです。
 この方法を使ってまたお話がぽこぽこと生まれてきそうになっていますが、ひとまず心を落ち着けて、それを収束させ、一本の剣のように真っ直ぐで斬り込めるものに研いでいきたいものです。

 「初花の実」は第7話まで掲載していただきました。主役2人の前に、もう一人主要キャラが登場しました。前作のライバル役?は、主役の彼(日向)と正反対のタイプでしたが、新キャラは違う意味で反対のところもありながら、近いところもあるタイプです。
 父親世代よりも若い(でも三十路の)「大人」の男が、2人にどう関わっていくか。恋愛だけでないこのあたりは書いていてとても楽しかったし、もっと書いていたいなーと思うほどでした。お読みくださる方、いらっしゃいましたら本当にありがとうございます。

 そのほかの作品についても、拙いながらもこうして世に出していただけて本当にありがたく思います。美しいイラストにも感謝申し上げます。改めて気合を入れ、執筆に励みます! 
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posted by: 高月ひお | 連載、既刊作品 | 17:28 | - |
お話が生まれる時。
  少し間が空きましたがこの間、何をしていたかと言いますと、前に言っていたようにスポーツで体を動かしたり、毎日の生活にひいひい言ったり、創作談義をしたり、筆の動くまま別のお話を書いたり――としているうちに、ようやく生まれました。新しい物語が。自分の中で。
 実際に書き始めたら全く別の話になるかもしれませんが、前のお話を書き終わってからというもの、思いついてもプロットを書き出すまでもなく脳内ボツで、いくつもくしゃくしゃぽいっとしたり、プロットを書いてみてもこりゃだめだと最後まで辿り着かなかったり…というもどかしい状態が続いていました。以前はとにかくがむしゃらに何本も書いていましたが、こうして読んでいただける自作が増えてきた以上、前の作品とはまた違う趣にしたい、と思うと中々納得のいくものが思い付かず、腰を据えてネタの降臨を待っていました。

 でもある晩、寝る直前にふと思いついたのです。それまでこういうのが書きたいなあと考えていたお話とは、まるで違うお話とキャラクターで。でも思いついた瞬間、彼らが元気に動き出したので、あ、これはきたなー、とわくわくして嬉しくなりました。もちろんそれまでのボツネタ(発想の種)があったからこそ、それらを生かしてすぐにプロットが出来上がったのですが。
 この新しいお話のことを考えると、どきどきぞくぞくしてくる。最後まで書ききりたくなる。課題は多々ある私ですが、まずはその胸のときめきを信じてお話をがりがりと書くつもりです。
 書き始めるのが楽しみですが、諸々の都合で10月に入って集中できる環境を作ってからがいいかなあ。それまでキャラの名前や細かいエピソードなど、もっとよく練っておきたいです。なんてことを思いつつ、気持ちはああ、早く書きたい。キャラが早く俺らをくっつけてくれー、と騒いでいます。
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posted by: 高月ひお | 執筆 | 05:53 | - |
心を、まっさらに。
 しがないものかきですが、支えてくださる皆様本当にありがとうございます。さて、新しいお話の方はまだまだふわふわとした状態で、この方向で行こう、と固まらず頭の中で浮遊しています。少しずつ具体的なものは見えてきつつ…あるかな。
 面白いと思っていただけるお話を書くことは、とても難しいです。だけど自分が楽しくなければ、と思っているので書いていてわくわくできるものを考えたいです。でも自分だけじゃなくて、読んでくださる方がもっと入り込めるような、そんな構成、テーマ設定の工夫も模索していきたいものです。

 「初花の実」、連載第4回を迎えました。いつも掲載ありがとうございます。前にも言いましたが今作には(特に前半部分に)子供たちがいっぱい出てきます。以前の連載の「星のさらさら」の時も、脇役の子供たちが書いていて楽しかったというお話をしたかと思います。子供が好きなんでしょうか…。
 精神的にいまだ未熟であることはさておき、私が子供だったのは過去のことですが、素直に物事を受け止めている部分を、そして恋愛関係以外の信頼関係も書いていきたいなあと思います。
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posted by: 高月ひお | 執筆 | 13:52 | - |
完成、そして次のお話作りへ。
  半年かけて書いたお話がやっと完成しました…!ほっと一息、です。支えてくださったたくさんの皆様、本当に本当にありがとうございました。
 当然ですが書いてすぐにお読みいただけるわけではなく、もちろん採用になるかも分かりません。もしご縁があればこれからたくさんの方の手を、お力を添えていただき、実際読んでいただけるのはこれから1年後、もしくはもっと後になるのではないかと思われます。
 1年後、自分や周りがどうなっているのか、全く予想がつきません。それでも何十年、何百年前の物語であっても今の人々の心を打つものがあるように、言葉にはそういう力があるから素晴らしいわけですし、「今」の私が精一杯の力で書いたお話ではありますが、1年後、その後でも読んで「ああ」と頷いていただけるような、そんなお話を書きたいなと思っています。

 書き終わったところで、次の作品についてまた煮詰めていきます。お話を作る作業は私の中では、野原をおさんぽすることに似ているかもしれません。のんびりと心を平らかにして、周りをよく見回して、時にはわくわくしたり、哀しいことを思い出したりもして、気に入ったものを少しずつ拾い集めていきます。ある日からそうするのではなく、常日頃から気に入ったものを拾い集めます。心の中に。
 ありきたりですがストーリーを作る時は、その拾い集めたものたちの中から、何を使い、どう繋げていこうか、これは何に見えるかな、などと考えます。その作業もまた楽しいです。時には物質だけでなく、眼に見えないものも混じっていたりします。昔拾ったものから、当時の出来事を思い出したりもします。
 この作業を焦らずにじっくりと行い、様々なこと熟慮して煮詰めていきたいものです。そう思うと、次の新作が完成するのはいつになるやら、という感じですが、考えるのも書くのもとにかく大好きなので、これからも毎日こつこつとその作業を続けていくのでしょう。色々な方から学びつつ、精進します。
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posted by: 高月ひお | 執筆 | 18:54 | - |